電気圧力鍋 高圧力タイプ比較【80kPa超・4機種】

レシピ

一般的な電気圧力鍋の最高圧力は60〜70kPa前後ですが、最近は80kPaを超える「高圧力タイプ」が登場し、牛すじ・骨付き肉・根菜など硬い食材でも短時間でホロホロに仕上げられるようになりました。

この記事では、Amazonで実際に販売されている高圧力・多機能な電気圧力鍋を調査し、圧力値(kPa)・自動メニュー数・調理モード数という3つの実測値で比較しました。結論から言うと、ショップジャパン「クッキングプロ V3」が、40kPa/80kPaの2段階切り替えと120種類・1台11役という機能面で頭ひとつ抜けており、最もおすすめです。

項目 内容
製品名 クッキングプロ V3(ショップジャパン)
価格 17,900円(Amazon.co.jp限定・シリコン落とし蓋付き)
最高圧力 80kPa(40kPa/80kPaの2段階切り替え)
自動メニュー 120種類
調理モード 1台11役(圧力調理・炊飯・無水調理・蒸し・スロー調理・炒め・ベイク・グリル・発酵・煮込み・温め直し)
Amazon評価 4.2(14件、2026年9月時点)

おすすめの理由は3つ:

  1. 圧力を2段階(40kPa/80kPa)で切り替えられる唯一のモデル。硬い食材は80kPa、崩れやすい食材は40kPaと使い分けられる
  2. 120種類の自動メニュー×1台11役で、ベイク(パン)・グリルまで1台でこなせる
  3. 価格は17,900円と、業界最高圧力のシロカ製品とほぼ同水準でありながら、機能数で上回る

一人暮らし向けの標準的な電気圧力鍋との違いが気になる方は、電気圧力鍋おすすめ3選【一人暮らし向け】もあわせてご覧ください。


そもそも「高圧力タイプ」とは?80kPaの壁とアイリス・タイガーが対象外の理由

電気圧力鍋の「最高圧力」は、鍋内部の圧力(ゲージ圧)を示す数値です。圧力が高いほど鍋内の沸点が上がり、同じ加熱時間でもより高温で調理できるため、コラーゲンの多い部位や硬い根菜の加圧時間を短縮できます。

今回調べた範囲では、市場の主要モデルは以下のようにはっきり分かれていました。

  • 80kPa以上の「高圧力タイプ」:クッキングプロ V2/V3(ショップジャパン)、シロカ おうちシェフPRO(95kPa)
  • 70kPa前後の「標準〜準高圧力タイプ」:アイリスオーヤマの現行最上位モデル「PMPC-MA4-B」(70kPa)、ワンダーシェフ 楽ポンPRO(70kPa)
  • 意図的に低圧力にしているタイプ:タイガー魔法瓶「COOKPOT」シリーズ(約1.15気圧=15kPa前後)。タイガーは高圧力を狙わず、あえて「やさしい圧力」で吹きこぼれや煮崩れを抑える戦略を取っています

つまり、アイリスオーヤマとタイガー魔法瓶は、現行ラインナップに80kPa超の「高圧力タイプ」を持っていません。そのため今回の比較では、実際に80kPaのラインをクリアしているショップジャパンとシロカの製品を中心に、大容量というもう一つの軸でワンダーシェフを加えた4機種で比較します。


高圧力電気圧力鍋4機種 スペック比較

製品名 価格 最高圧力 容量 自動メニュー 調理モード数 Amazon評価
クッキングプロ V3 17,900円 80kPa(2段階) 3.2L 120種類 11役 4.2(14件)
クッキングプロ V2 2.4L 15,498円 80kPa 2.4L 80種類 9役 3.9(170件)
シロカ おうちシェフPRO SP-2DM251 15,840円 95kPa(業界最高クラス) 2.4L 83種類 10役 4.2
ワンダーシェフ 楽ポンPRO 8.0L 32,499円 70kPa 8.0L 圧力・温度・煮込み・蒸し 4.2(36件)

※価格・在庫状況は2026年9月時点でAmazon.co.jpにて確認したものです。変動する場合があります。


1. クッキングプロ V3(ショップジャパン)── 総合力No.1

40kPa/80kPaの2段階切り替えと120メニューが強み

クッキングプロは、従来品の調理圧力50kPaからV2で80kPaへと1.6倍に引き上げた(ショップジャパン公式サイトより)シリーズで、最新のV3ではさらに機能が拡張されています。実際の商品ページでは「40kPaと80kPaの2つの圧力設定があり、食材の硬さに合わせて使い分けられる」と明記されており、同価格帯で2段階圧力切り替えに対応するのはこのモデルだけです。

主なスペック

項目 内容
価格 17,900円(Amazon.co.jp限定・専用シリコン落とし蓋付き)
容量 3.2L
最高圧力 80kPa(40kPa/80kPaの2段階切り替え)
自動メニュー 120種類
調理モード 1台11役(圧力調理・炊飯[スピード/ふっくらの2モード]・無水調理・蒸し・スロー調理・炒め・ベイク・グリル・発酵・煮込み・温め直し)
本体サイズ 幅295×奥行292×高さ297mm
操作方式 ダイヤル式+タッチボタン(V2からの新採用)
Amazon評価 4.2(14件、2026年9月時点)

V3のここがいい

唯一の「圧力2段階切り替え」で失敗しにくい。 牛すじ・スペアリブなど筋の多い部位は80kPa、白身魚や卵料理など崩れやすい食材は40kPaと切り替えられるため、「硬い肉は柔らかくなったのに、一緒に入れた野菜が煮崩れた」という圧力鍋特有の失敗を避けやすい設計です。

ベイク・グリルまで対応する11役。 V2(9役)にはなかった「ベイク(パン焼き)」「グリル」機能が追加され、自動メニューも100種類から120種類に増加。1台で主菜・副菜からパンまで完結させたい人に向いています。

炊飯モードが2種類に進化。 従来の「スピードモード」に加え「ふっくらモード」が新設され、炊飯器としての完成度も上がっています。

V3のデメリット

  • 発売から日が浅く、レビュー件数がまだ14件と少ない。 実使用データの蓄積が薄いため、長期耐久性の口コミはこれから増えていく段階です
  • 最高圧力はシロカの95kPaに一歩譲る。 「とにかく圧力の数値を最優先したい」場合はシロカのほうが上
  • Amazon.co.jp限定のシリコン落とし蓋付きセット品のため、型番違いの類似品と混同しないよう注意が必要

2. クッキングプロ V2 2.4L(同メーカー旧モデル)── コスパ重視ならこちら

V3より2,400円安く、基本の80kPaは変わらず

V2はV3の一世代前のモデルですが、最高圧力80kPaという核心性能はV3と同じです。違いは自動メニュー数(80種類 vs 120種類)と調理モード数(9役 vs 11役)、そして操作方式(ボタン式 vs ダイヤル+タッチ)に集約されます。

主なスペック

項目 内容
価格 15,498円
容量 2.4L
最高圧力 80kPa(単段階)
自動メニュー 80種類
調理モード 1台9役(蒸し・煮込み・無水調理・圧力調理・スロー調理・炒めほか、クリーニングモード搭載)
本体サイズ 幅275×高さ280×奥行274mm
タイマー 12時間予約タイマー搭載
Amazon評価 3.9(170件)

V2のここがいい

80kPaの実力はそのままに、2,400円安い。 「ベイク・グリルは使わない」「まずは高圧力タイプを試したい」という人には、V3より価格を抑えつつ核心の圧力性能を確保できる選択肢です。

レビュー件数170件と、V3より実績データが豊富。 「うっかり圧力ロックの解除を忘れた」「パッキンの劣化時期」など、実使用者の声を事前にチェックしやすいのもメリットです。

V2のデメリット

  • 評価は3.9とV3・シロカより低め。 操作パネルがボタン式で、慣れるまで戸惑うという声も
  • Amazonでの在庫がわずかで、入れ替わりが早い商品。 購入を検討する場合は在庫状況を都度確認してください
  • ベイク・グリル機能がないため、パン作りなどをしたい場合はV3を選ぶ必要がある

3. シロカ おうちシェフPRO SP-2DM251 ── 圧力値なら業界最高クラス

95kPa×自動減圧で「圧力鍋の待ち時間」を解消

シロカのおうちシェフPROは、今回比較した4機種の中で唯一95kPaに達するモデルです。さらに「スマートプレッシャー技術」による自動減圧機能を搭載しており、加圧調理が終わると自動で圧力が抜けるため、通常の電気圧力鍋のように圧力ピンが下がるのを待つ必要がありません。

主なスペック

項目 内容
価格 15,840円(参考価格17,127円から8%オフ)
容量 2.4L
最高圧力 95kPa(業界最高クラス)
自動メニュー 83種類
調理モード 1台10役(圧力・無水・スロー・炒め・煮込み・炊飯・蒸し・低温・発酵・甘酒)
自動減圧 あり
Amazon評価 4.2

SP-2DM251のここがいい

95kPaは今回比較した中で最高値。 圧力の数値そのものを重視するなら、この4機種の中で唯一の選択肢になります。

自動減圧機能で「開けるタイミング待ち」がない。 クッキングプロ2機種にはない機能で、調理終了のブザーが鳴ればすぐに蓋を開けられます。

甘酒・発酵食品まで手作りできる。 55〜60度前後の発酵モードを搭載しており、圧力調理と発酵調理の両方を1台でカバーできます。

SP-2DM251のデメリット

  • 調理モード数(10役)・自動メニュー数(83種類)ともにクッキングプロV3(11役・120種類)には及ばない
  • 在庫がわずかで、セール価格の変動があるため購入タイミングによって金額が変わりやすい
  • 魚料理を作った後はパッキンに匂いが残りやすく、定期的な洗浄・交換が必要

4. ワンダーシェフ 楽ポンPRO 8.0L(OEDF80)── 大容量で家族・作り置き向け

圧力は70kPaとやや控えめ、その分8Lの大容量

楽ポンPROは最高圧力70kPaと、80kPaの壁には届いていません。ただし容量8.0L・ステンレス製の鍋体という、他の3機種(2.4〜3.2L)にはない大容量設計が最大の特徴です。まとめて作り置きしたい4人以上の家庭や、大きな塊肉を丸ごと調理したい人向けのモデルです。

主なスペック

項目 内容
価格 32,499円
容量 8.0L(内寸:直径24×高さ18cm)
最高圧力 70kPa
本体重量 約6.1kg
消費電力 1000W
鍋素材 ステンレス鋼
Amazon評価 4.2(36件)

楽ポンPROのここがいい

8.0Lの大容量は他3機種の2.5〜3倍以上。 骨付きの塊肉やスペアリブを丸ごと圧力調理したい、4〜6人分をまとめて作り置きしたいというニーズに応えられるのはこのモデルだけです。

内鍋がステンレス製。 クッキングプロ・シロカがフッ素加工内鍋を採用しているのに対し、楽ポンPROはステンレス製で、金属ヘラなど傷を気にせず使える耐久性があります。

楽ポンPROのデメリット

  • 最高圧力は70kPaで、今回の「80kPa超」の基準には届いていない。 高圧力そのものを最優先するなら、クッキングプロやシロカを選ぶべき
  • 価格は32,499円と、他3機種の約2倍。 大容量ゆえの価格差であることを理解した上で選ぶ必要がある
  • 本体重量6.1kgとかなり重く、頻繁に収納・出し入れする使い方には不向き

同メーカー比較:クッキングプロ V2 vs V3

同じショップジャパンのクッキングプロシリーズでも、V2とV3では機能面に明確な差があります。

比較項目 クッキングプロ V2 クッキングプロ V3
価格 15,498円 17,900円
最高圧力 80kPa(単段階) 80kPa(40kPa/80kPaの2段階)
自動メニュー 80種類 120種類
調理モード 9役 11役(ベイク・グリル追加)
炊飯モード 1モード 2モード(スピード/ふっくら)
操作方式 ボタン式 ダイヤル式+タッチボタン
Amazon評価 3.9(170件) 4.2(14件)

価格を2,400円抑えたいならV2、パン焼き・グリルまで使い倒したいならV3というのが実質的な選び方の分かれ道です。圧力性能そのもの(80kPa)は共通なので、「まずは高圧力タイプを試したい」という人はV2でも十分な性能を得られます。


競合メーカー比較:クッキングプロV3 vs シロカ vs ワンダーシェフ

比較項目 クッキングプロV3 シロカ SP-2DM251 楽ポンPRO 8.0L
価格 17,900円 15,840円 32,499円
最高圧力 80kPa(2段階) 95kPa 70kPa
容量 3.2L 2.4L 8.0L
調理モード数 11役 10役 4役程度
自動メニュー 120種類 83種類
自動減圧 なし あり なし
得意な人 機能・メニュー数重視 圧力の数値重視 大容量・家族向け

どれを選ぶべきか?

とにかく機能を使い倒したい・メニューのレパートリーを増やしたいなら → クッキングプロ V3

120種類の自動メニューと11役で、圧力調理からパン焼きまで1台完結します。

圧力の数値そのもの・自動減圧の手軽さを重視するなら → シロカ SP-2DM251

95kPaは今回の比較で最高値。調理終了後すぐに蓋を開けられる自動減圧も便利です。

4人以上の家族で作り置き・大きな塊肉を調理したいなら → 楽ポンPRO 8.0L

圧力は70kPaとやや控えめですが、8.0Lの容量は他の追随を許しません。


高圧力タイプならではの注意点

高圧力タイプは通常モデルより加圧力が強い分、以下の点には共通して注意が必要です。

  • 圧力ロックが解除されるまで蓋を開けられない安全設計のため、急いでいるときに焦って開けようとしないこと(自動減圧非搭載のクッキングプロ・楽ポンPROは特に)
  • 内鍋の8割以上まで具材・水分を入れると吹きこぼれの原因になるため、満水容量ではなく調理容量(クッキングプロV3は3.2L中の実質調理容量に注意)を守ること
  • パッキン部分は魚料理などで匂いが移りやすく、いずれの機種も定期的な洗浄・交換部品の確認が必要

一人暮らし向けの小型・低価格モデルとの違いが気になる方は、電気圧力鍋おすすめ3選【一人暮らし向け】、実際にどんな料理が作れるか知りたい方は電気圧力鍋レシピ10選【時短・簡単】もあわせてご覧ください。無水調理・かきまぜ機能に特化した調理家電と比較したい場合はホットクックおすすめ5選【2026年版】も参考になります。


まとめ:高圧力タイプは「使い分けたい機能」で選ぶ

今回比較した4機種は、いずれも一般的な電気圧力鍋(60〜70kPa)より高い調理圧力を持ちながら、それぞれ強みが異なります。

  • 機能・メニュー数を最優先クッキングプロ V3(80kPa2段階・120メニュー・11役・17,900円)
  • 価格を抑えつつ高圧力を試したいクッキングプロ V2(80kPa・9役・15,498円)
  • 圧力の数値そのもの・自動減圧を重視シロカ SP-2DM251(95kPa・自動減圧・15,840円)
  • 大容量・家族での作り置き重視楽ポンPRO 8.0L(70kPa・8.0L・32,499円)

なお、アイリスオーヤマ・タイガー魔法瓶は現行ラインナップに80kPa超のモデルを持たないため、圧力の数値そのものを重視するなら今回紹介した4機種から選ぶのが近道です。それぞれの得意分野を踏まえて、自分の調理スタイルに合った1台を選んでみてください。


全商品リンクまとめ

Photo by Liana Mikah on Unsplash

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